「HUMAN（ヒューマン）」 福山雅治
09年6月30日発表の10枚目のオリジナルアルバム「残響」よりおよそ5年ぶりとなった11枚目のアルバム。発売は14年4月2日。
オリコン初登場１位獲得作品。この作品で、男性ソロシンガーとしては史上初、１０作連続オリコン初登場１位達成となりました。
また14年アルバム売上ランキング7位（男性ソロアーティストとしては1位）になった作品でもあります。
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アルバムについて
11枚目となったアルバム「HUMAN」はオリジナルアルバムとしては初の2枚組となりました。
楽曲「HUMAN」「暁」など、このアルバムのために書き下ろされた新曲のみを収録したDisc1と11年以降に発表されてきたシングル曲をリミックス・リマスタリングし、さらに、KOH+の「恋の魔力」のセルフカバーも収録されているDisc2。ちなみに、Disc2の楽曲は時系列（シングル発売順）に並んでいます。
2枚組、合計18曲、待望のニューアルバムとなりました。
ジャケット写真には福山雅治さん本人の脳内写真が（色などを加工されて）使われています。人間ドックに行った際にこの画像を見ながら医師の話を聞いたそうですが、お医者様の話そっちのけで、「これ、ジャケットにいいな～」と思ったそうで、その画像をもらって帰ってきたのだとか。
ちなみに、福山さんのこの脳の写真、お医者様いわく「健康そのもの」なのだとか。
アルバムのタイトル「HUMAN」については「自戒の念を込めつつ、アルバムタイトルは『ＨＵＭＡＮ』という言葉になった」そうです。
アルバムを制作する際、「まず考えていたのは、心から自分がやりたいことをやろう。歌詞もメロディもサウンドも」（PERSON vol.19）ということだったとか。
また、「ある意味古典的なリズムパターンであり、サウンドメイクといったごくごくシンプルな楽曲をやりたい」（同上）と思ったそうです。
「今、この日本という国、この東京という街に生きる「４５歳の当事者意識」とでも言いましょうか。この５年間で世界中をまわり、経験し、見聞きした「清濁併せ持った様々な事柄」から感じたものが、このアルバムになったのではないか」とも。
このアルバムは「戦争」というワードも1つのモチーフのようになっていますが、それについては「加害者意識や被害者意識に偏ることもなく、誰かを何かを攻撃したりすることもなく、右や左に寄ることもなく、あくまで自分の立ち位置で、両方の足でちゃんとバランス良く立っているアルバムに」（14年4月 CUT）したかったそうです。
今回のアルバムは「ギター（の音）がいい」と福山さん本人が何度も語っている通り、使用するギターにも相当こだわりを持って選んで、自ら演奏されているだけあって、特にアコースティックギターの音がとっても美しいのではないかなと僕は思ってしまいました。
収録曲
| ディスク：1 | |
| 1 | クスノキ |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| 福山さんの地元、長崎の山王神社にある被爆クスノキをモチーフにした楽曲。 | |
| 2 | Prelude |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| 3 | HUMAN |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| アサヒ スーパードライ CMソング。自分自身と向き合う中で出てきたキーワードだという、「真実への冒険者、理想への挑戦者」という歌詞が印象に残る楽曲。 | |
| 4 | とりビー！ |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| とりビー・・・「とりあえず、ビール」という意味ですが、色々あるけど、お腹は空くし、とりあえずビールにしようよ・・・ほっとさせてくれるそんが楽曲ではないかなと思いました。 | |
| 5 | ミスキャスト |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| 楽曲の中で、ミステリー小説のような話の展開、大どんでん返しみたいなことを表現したかったそうです。 | |
| 6 | 246 |
| 作詞・作曲・編曲：福山雅治 | |
| ギターの弾き語りに近い、ライブ感のあると言いましょうか、そんな素敵な楽曲なのではないでしょうか。 | |
| 7 | Cherry |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| 本人いわく、「ギターという好き過ぎるものを曲にした「看板に偽り無し」なナンバー」とのこと。 | |
| 8 | 暁 |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| アサヒ スーパードライ ドライプレミアム CMソング。 | |
| 9 | 昭和やったね |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| 長崎弁で自らの母や祖母のことを歌った楽曲。 | |
| ディスク：2 | |
| 1 | 家族になろうよ |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| ゼクシィCMソング。全国ツアー中に東日本大震災が起こり、ツアーは中断。その最中に歌詞を書いていたそうです。シングル発売前には着うたが先行配信されており、その後にPC配信されるという、福山雅治さんの楽曲としては初のPC配信となった楽曲でもあります。 | |
| 2 | fighting pose |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治・井上鑑 | |
| WOWOW開局イメージソング。ツアーの合間を縫って制作された楽曲。曲が完成した後も、歌うのに苦労したとのことでレコーディングに時間がかかったそうです。 | |
| 3 | 生きてる生きてく |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治・井上鑑 | |
| 12年の「映画ドラえもん のび太と奇跡の島 ～アニマルアドベンチャー～」の主題歌。2112年にドラえもんが生まれてくる、その百年前の12年ということで、百年というテーマで主題歌を書いてほしいとオファーされた曲。 | |
| 4 | Around the world |
| 作詞：福山雅治・井上鑑 作曲：福山雅治 編曲：福山雅治・井上鑑 | |
| アサヒスーパードライCMソング。エレキギターのリフがカッコ良いロックな一曲。 | |
| 5 | Beautiful life |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治・井上鑑 | |
| SKⅡ、CMソング。CMではアカペラを披露。話題になりました。「日本の女性は美しい」というコンセプトでオファーされたタイアップ曲で自分のおばあちゃんが「美しく歩んできた生きた軌跡。そこを根源として作った曲」で福山さんが思う日本の女性の美しさがこの曲に込められているといいます。 | |
| 6 | GAME |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治・井上鑑 | |
| テレビ朝日系列ロンドンオリンピック放送テーマソング。「もし自分が（日本）代表に選ばれたなら、こういう感じで自分を鼓舞するような感じでいけたらいいなというイメージ」で作られた楽曲です。ギター演奏は福山さん本人によるもの。ワイドなボーカルとスピード感のあるギターが楽しめる楽曲になっていると思います。 | |
| 7 | 誕生日には真白な百合を |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| TBS系列 日曜劇場 「とんび」の主題歌。曲はドラマのために書き下ろされたものです。「誕生日には真白な百合を」の「真白」は「ましろ」と読みます。子から親への思いを歌った楽曲。 | |
| 8 | Get the groove |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| アサヒ スーパードライ CMソング。 | |
| 9 | 恋の魔力 |
| 作詞・作曲：福山雅治 編曲：福山雅治 / 井上 鑑 | |
| フジテレビ系ドラマ「ガリレオ」主題歌のセルフカバー。 | |