「そして父になる」
2013年9月28日に公開の映画。13年に開催された第66回カンヌ国際映画祭にて審査員賞を受賞した作品です。
福山雅治さんにとって「容疑者Xの献身」以来5年ぶりの映画主演となった作品です。また、今回の作品で福山さんは初めて父親役に挑戦することとなりました。
共演は、NHK連続ドラマ小説「カーネーション」で人気を博した尾野真千子さんや「龍馬伝」で共演した真木よう子さん、プライベートでも親交のあるリリー・フランキーさん他。
日本アカデミー賞で、リリー・フランキーさんは最優秀助演男優賞、真木よう子さんは最優秀助演女優賞をそれぞれ受賞しています。福山さんは、優秀主演男優賞を受賞。
「そして父になる」 |
出演者
福山雅治・・・・・・野々宮良多
尾野真千子・・・・・・野々宮みどり
真木よう子・・・・・・斎木ゆかり
リリー・フランキー・・・・・・斎木雄大
二宮慶多・・・・・・野々宮慶多
黄 升炫・・・・・・斎木琉晴
あらすじ
建設会社のエリートサラリーマン、野々宮良多は学歴・仕事・家庭・子供、全てを自分の能力で手に入れてきた。
ところがある日、6歳になる息子が小学校受験を控える中、その息子が実は出生時に病院が取り違えた他人の子供であることを知る。
それでも血が通わない我が子に変わらぬ愛情を注ぎ続ける妻や、相手方の家族との交流の中で良多(福山雅治)は自分は本当の意味で父親だったのかを自らに問うことになる。
エピソード
福山さんにとっては5年ぶりとなる映画主演作品であり、初の父親役への挑戦となった作品。父親役を演じることについては「経験がないものですからどうしたらいいか不安でしたが、是枝さん(監督)と話して、また台本を読んで、いわゆる父性が前面に出ているタイプの父親像ではなかったのでやりやすかったです」(毎日新聞デジタル)と語っています。
また、撮影現場については「映画の撮影でありながら、ドキュメントのような、はたまた実験のような現場でした。科学反応が起こることを期待しながらやっていたので、(役を)作る必要は全くありませんでした」(毎日新聞デジタル)と語っています。
また、公開前のインタビューでは福山さんはこんなことも語っています。
「すごく共感してくれる人と、分からない人に分かれる作品かもしれませんが、台本を読んで僕はとても共感できました。一人の男が、息子であるとか妻であるとか、自分以外の存在に対してどれだけ愛情を注げるのかということがテーマ。
注ごうと思って注ぐ愛情と、本能的に注ぐ愛情は違うので、最初から無償の愛を持っている人にとっては『なんだこの普通の話は』と思われるかもしれません。が、意外とそうじゃない方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。自己愛で人を愛する人、無償の愛で人を愛する人、どちらのタイプの人が見ても発見はあると思います」(毎日新聞デジタルより)
共演した真木よう子さんは取材に対して、「福山さんとは以前共演していますが、今回のような嫌なヤツも意外とハマってるな、と。見たことがない福山さんが見れると思います」(シネマカフェ)と話しています。