「ガリレオ」
07年10月15日から12月17日に放映されたテレビドラマ。主演、福山雅治。平均視聴率20%越えの大ヒットドラマとなりました。このドラマには続編があり、13年に月9枠で放映されています。ガリレオ(2)参照。
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出演者
福山雅治
柴咲コウ
北村一輝
品川祐
渡辺いっけい
真矢みき
久米宏
他
エピソード
21.9%という平均視聴率を獲得したヒットドラマ。4年半のブランクを経てのテレビドラマ出演となりました。
オファーが来た時は、「変人と言われる天才物理学者が、殺人事件で犯人や被害者の心情にまったく関心を持たず、そこに残った謎だけに興味を示して解明していく、という物語だと聞いて、それはおもしろそうだな」(オリスタ 4.22.13)と思ったそうです。
主演俳優でありながら、音楽プロデューサーもこなしました。「主役の俳優がギターを弾いて、インスト作ってるドラマなんて、他に聞いたことないじゃないですか」と本人が語ったように、まさに彼にしかできない試みとなりました。
主題歌の「KISSして」の作詞・作曲に加えて、柴咲コウとのユニット「KOH+」ではギターも担当しています。
ガリレオのテーマ曲でもある「vs. ~知覚と快楽の螺旋~」はインストゥルメンタルのナンバーで、福山さんはこの曲をきっかけにしてインストの曲を創る機会が増えるようになりました。
自分で主演をして、バックで自分の歌が流れる・・・ということに当初は違和感を感じていたそうですが、それなら、「インストをやっていいですか」という流れになったのだそうです。
これで失敗したら俳優は引退と覚悟を決めて臨んだ作品。役作りにも時間をかけ、「湯川学」という役を演じるために体脂肪率を一桁台まで落とし、クランクインの1か月前から一人でリハーサルを重ねたといいます。
同時に福山さんは、クランクイン前から監督、脚本家、プロデューサーと打ち合わせをするという、今までには見られなかった行動に出ます。
その時の様子を脚本家の福田靖さんは「彼は本当に我々の意見を誠実な態度で聞いてくれて、役についてのイメージも的確に捉えていました。とてもインテリジェンスがあって、感覚と理屈との両方で演技プランを立てていく、という印象を受けました」(「なぜ福山雅治は俳優でも一流になりえたか」さくら真 p.172)と語っています。
福山さんが演じた、湯川学というキャラクターが変わっていたため、「これは作らなきゃダメだなと。話し方のトーン、テンポ、語尾の長さ短さ、所作、クセなど細かく調整しました」と話しています。
実際の撮影は早朝から深夜まで行われることもあったといい、福山さんは睡眠時間も3、4時間ということが続くこともあったと語っています。
物語の中では物理学の専門用語が多く登場することから、NGも出しまくっていたとか。最初はNG出すことに萎縮していたそうですが、慣れてくるとNG出します宣言までしていたそうです。
ただ、湯川学という役柄が自分の中で出来上がってきた頃には台詞も覚えられるようになったとか。
このドラマのオンエアー後は「ガリラー」と呼ばれるファンが出現。湯川学がかけていたメガネ「CHRONIC」のウッドシリーズはオンエア後10日で完売していますし、ロケ地となった京都大学は観光スポットにもなりました。