「龍馬伝」
10年1月3日から同年11月28日まで放送された大河ドラマ。主演、福山雅治。福山さんにとって初となる大河ドラマ主演作品となりました。
福山さん本人もこの「龍馬伝」のDVDを観なおしたりすることがあるそうです。観る場面はその時の気分によって変わるのだとか。
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出演者
坂本龍馬・・・・・・福山雅治
岩崎弥太郎・・・・・・香川照之
武市半平太・・・・・・大森南朋
平井加尾・・・・・・広末涼子
楢崎龍・・・・・・真木よう子
坂本乙女・・・・・・寺島しのぶ
千葉佐那・・・・・・貫地谷しほり
坂本八平・・・・・・児玉清
坂本権平・・・・・・杉本哲太
坂本伊與・・・・・・松原智恵子
坂本千野・・・・・・島崎和歌子
岩崎弥次郎・・・・・・蟹江敬三
武市冨・・・・・・奥貫薫
近藤長次郎・・・・・・大泉洋
岡田以蔵・・・・・・佐藤健
平井収二郎・・・・・・宮迫博之
沢村惣之丞・・・・・・要潤
溝渕広之丞・・・・・・ピエール瀧
勝海舟・・・・・・武田鉄矢
西郷隆盛・・・・・・高橋克実
千葉定吉・・・・・・里見浩太朗
千葉重太郎・・・・・・渡辺いっけい
エピソード
木村拓哉さんか織田裕二さんが主役の有力候補と見られていましたが、NHKによると主役は最初から福山ありきだったそうです。
福山さんは最初に坂本龍馬役としての出演依頼があった時に「喜びよりも、なんで僕に？というのが正直な感想」だったそうです。福山さんは龍馬伝の撮影が終わってしばらくしてから、自身のラジオで「自分は受け身の俳優」ということを語っており、受け身ではなかなか演じることができない龍馬という役は最初はかなり無理をしていたと話しています。
主役の発表後はクランクインまで1年もあるというのに、福山さんはパーマをかけて髪型を役作りのために変えたり、殺陣（たちまわりのこと）の練習を始めたり、龍馬関連の文献を読み漁ったといいます。
またクランクインの直前には日焼けサロンに通って肌を黒くしています。
共演した香川照之さんは自身の連載の中で福山さんと出会った時のことをこのように語っています。「この男の肉声を生まれた初めて聞いて、皆があれほどこの男の歌に傾倒する理由が一瞬にしてわかった。何というか、この男の声には、人の耳に入り込んで決して離さない磁石のような引力が内包されている。」（キネマ旬報 09年8月下旬号より）
香川さんは特に福山さんのカ行に独特の響きがあると語っています。
また、香川さんは同じく「龍馬伝」の共演者の大森南朋さんと一緒にドラマの撮影が始まる前に福山さんのコンサートに行ったそうで、その時、福山さんの「指先の動きひとつで1万5千人もの聴衆を熱狂させる姿を見てこんなすごい人とどうやって一年間つきあっていけばいいんだろうと。いっそ見なきゃよかったね。」（龍馬伝 大河ドラマ・ストーリー前編）と思ったそうです。
撮影は毎日のように行われ、福山さんも「ほぼ毎日NHKに通っていた」とか。撮影中は局内にある食堂なども使ったそうです。
一度、香川照之さんが演じている弥太郎の汚い恰好のまま食堂に入って、あまりの汚さに食堂にいた人たちを驚かせた・・・というエピソードもあったそうです。
現場でのエピソードですが、福山さんは現場では台本をあまり見なかったそうです。
見るとしても確認程度。しかもその台本は新しいまま。それをすごいなぁと思ったディレクターがある日、用事があって福山さんが滞在しているホテルの部屋に行った時に、相当読み込まれているであろう「もう1つの台本」があったのだとか。
土佐弁を覚えるために発音の記号までつけられていたそうです。
龍馬伝について福山が語った言葉
「この喜びは児玉清さんに伝えたいんです。龍馬伝のオファーを受けて、出演を悩んでいたときに「君しかいない」と言って背中を押してくださった」
放送文化に貢献した個人や団体などに贈られるギャラクシー賞授賞式での言葉。ちなみに児玉清さんは「龍馬伝」の中で坂本龍馬の父役を演じています。
「自分が演じている龍馬さんがどうなのか・・・客観的にはなかなかうまく語れないんですけど、気が付いたら自然に役は「入って」きました。」（ファン会報 BROS.#86）
「龍馬伝が最終回を迎えたころから世の中のおじさま、おばさま方のまなざしがかわったんですから」（ファン会報 BROS.#89）
このドラマに出ることによってファンの層が広がったようで、大河ドラマのすごさを思い知ったそうです。
「僕は同じことをずっと続けるのが好きなタイプなんです。」（トップランナー）
1年も同じ役を続けることは大丈夫なのか？と聞かれた答えた言葉。続けることで、精度と濃度を高めていきたいと考えるそうです。
「年を取るほど、仕事は楽しくないとできないと思うようになっている自分がいて、だからこそ、心から楽しめる現場にめぐり会えたことに幸せを感じています。」（龍馬伝 大河ドラマ・ストーリ前編）
収録の毎日は楽しかったそうです。